2016年4月号 事務所ニュース
- 2016/04/01
- 11:29
「事務所ニュース 2016年4月号」をお届けします。
事務所ニュースは毎月メールでもお送りしております。
ご希望の方はコチラまでお問い合わせください。
[今月のトピックス]
----------------------------------------------------------------
○ 平成28年度の雇用保険料率が確定しました
○ 平成28年4月以降の法改正まとめ (谷)
○ 新年度からはじめる人事労務戦略のポイント (和)
○ 自社を『学習型体質』の会社にしたい!! (大)
■ 編集後記 (谷)
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-労務のおしごと備忘録-
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【4月】
□ 新入社員(学卒) 研修
□ 健康診断の予約(3月~受付開始)
□ 労働者死傷病報告(休業4日未満)1-3月分→4月末迄
【5月】
□ 障害者雇用納付金等の申告(4/1~5/15まで)
□ 協会けんぽ:被扶養者資格の再確認(5~7月頃)
□ 年度更新の準備(申告期間:6/1~7/10まで)
□ 住民税改訂の準備(6月改訂)
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[今後の主な法改正スケジュール]
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2016年 4月:障害者雇用促進法改正・女性活躍推進法施行
健康保険・厚生年金保険 標準報酬月額・標準賞与額上限引き上げ
雇用保険料率引き下げ
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○ 平成28年度の雇用保険料率が確定しました
----------------------------------------------------------------
〈一般の事業〉1.35%→1.1%
(従業員負担分0.4%・会社負担分0.7%)
ちなみに・・・
4/1時点で64歳以上の方の雇用保険料は
事業主負担分・労働者負担分ともに負担が免除されます。
新たな対象者がいないかご確認ください。
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○ 平成28年4月以降の法改正まとめ
----------------------------------------------------------------
◆4月~
◎ 健康保険料率の改定(3月号を参照)
〇 標準報酬月額の最高等級(47級・121万円)の上に3等級追加
〇 標準賞与額の上限を引上げ、年度累計573万円へ
〇 傷病手当金・出産手当金の計算方法を変更
➢1日あたりの支給額
支給開始日以前の12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額
÷30日×2/3
◎ 雇用保険料率の改定(上のトピックを参照)
〇 女性活躍推進法の施行(2015年10月号を参照)
〇 障害者雇用促進法の改正
雇用の分野での差別の禁止・合理的配慮の提供義務、相談体制の整備義務など
→【障害者差別禁止・合理的配慮】改正法周知用リーフレット (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000096206.pdf
◆10月~
〇 500人超規模の会社で(1)~(4)すべてに該当するパートは、
健康保険・厚生年金保険の加入が義務に。
(1) 週の所定労働時間が20時間以上
(2) 賃金の月額が8.8万円以上(年収106万円以上)
(3) 勤務期間が1年以上見込まれる
(4) 学生でない (谷)
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○ 新年度からはじめる人事労務戦略のポイント
----------------------------------------------------------------
4月から新年度が始まりました。新入社員を迎えたり、契約更改、事業計画の発表、ご家族の進級などがあり、気持ちを新たにスタートされる方も多いと思います。
さて、今年度やりたいこと・やるべきことは決まっていますか?
事業計画と同様に、「誰に、どの仕事を任せていくのか」「どんな人材に育って欲しいのか」 「どんな職場にしたいのか」など、人事労務にも戦略が必要です。
課題と解決方法は明確ですか?
最近、特にご相談が多いのは、基本的な“労働時間管理”(特にサービス業)と、社会的な課題でもある“メンタルヘルス”、“多様な働き方への対応”です。
1.勤務時間・休憩・休日・休暇
☑ 現状の労働時間・休憩・休日
☑ 残業時間が多い
☑ 有給休暇が取りにくい
2.メンタルヘルス対策
☑ 休職・復職についてのルール
☑ ストレスチェック制度への対応
3.多様な働き方への対応
☑ 無期転換ルールへの対応
☑ 非正規から正規への転換ルール
☑ 育休復帰後の戦力化(短時間勤務制度の運用)
☑ 60歳・65歳・70歳以上の人の働き方
まずは、自社の課題を把握し、やりたいこと・やるべきこと・課題の解決方法を明確にすることが大切です。気持ちを新たに数年先を見すえた、人事労務の戦略を考えてみませんか? (和)
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○ 自社を『学習型体質』の会社にしたい!!
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社員のヤル気と勉強心に火を付け、外部から「凄い会社!」と思ってもらえる会社づくりがしたい。
経営者の多くはそう考えておられるのではないでしょうか?
元気で人間関係が良く、社員みんなが参加し、原則会議で物事を決めて行く。問題があればすぐに集まって話し合い、解決の方向を決める。そんな『学習型体質』の会社に、自社を育てたいと思いませんか?
1.現状のチェック
階層別・職場別・男女別でチェックしてみましょう。
① 出社時間
早目に出社/ギリギリが多い/遅刻もある
② 移動中
勉強している/スポーツ新聞を読んでいる/ゲームをしている
③ 出社時の顔
キリッと元気な笑顔/疲れた表情/嫌そうな顔・無表情
④ 朝の挨拶
笑顔で元気な挨拶/普通の挨拶/声も出ていない
⑤ 朝礼・会話中
相手の眼を見ている/下向き加減/目をつぶっている
⑥ 仕事中
真剣な表情/普通の表情/しんどそうな表情
⑦ 帰社時
気持ち良い顔/疲れた感じ/声も無い
2.仕組みづくり
社長が「社員と共に、お客様・地域に認められる学習型企業にしよう!」と宣言。
そして、プロジェクトチームのメンバーを決め(各部署・各階層・男女から選任)、後の活動はチームに一任します。
プロジェクトチームは、自分たちの計画と目標、そして約束事項を決めます。
(「目標に向かって厳しいことがあるだろうけど、みんなの力で乗り切ろう」「楽しく笑顔を忘れないで続けていこう」…など)
◆成功のポイント①
社長は「出来るだけ早く結果を出せ!」と焦るのではなく、「ジワジワ浸透させて行こう」と考えることが大切です。
そのためにも『定例会議』・『勉強会の実施』など、社員のコミュニケーションの機会を増やすことに重点を置きます。
◆成功のポイント②
とにかく持続させることです。“何故プロジェクトチーム方式が良いのか”と言えば、1人ではくじけそうなことでも、チームならみんなでカバーし合い、助け合いながら進むことで、持続させることが可能だからです。
“継続すること”の大切さを伝えるエピソード
~あるオリンピック選手の話より~
「小さいときに好きだから始めたけれど、一向に上手にならなくて、『もう止めようか』と思ったことは何度もあった。
しかしある時、これまで出来なかった技が出来るようになった。その後、次々と高度なことが出来るようになった。
あの時あきらめていたら、今の自分はなかった」…と。 まさに、“継続は力なり”ですね!
3.人間関係の改善
プロジェクトチームは、社員全体を巻き込んで行くことが重要です。
(「〇〇会議」「△△委員会」「旅行計画会」…などなど)
どこかのチームが旨く行くと、そこのノウハウを他のチームと共有し、色々な委員会が旨く行き始めます。
後は、社員間の連携で自主的に物事が決まり、どんどん進行して行く。これが成功の構図です。
4.外部からの評価の声
ここまで来ると、外部(お客様、取引先、関係先)から、「お宅の社員さんはとっても良い感じですね~」
「社員さんのマナーがスバラシイ!」「みなさんお顔が良いですネ」…などお褒めの言葉が聞こえて来ます。
そして、「当社と取引きをお願いできませんでしょうか」…など向こうからお声が掛かって来るようになります。
自社が社会的に認められた証です。 (大)
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■ 編集後記
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先日、所長の代理で顧問先様の新しい施設(病院・介護施設)の内覧会に参加させて頂きました。
入居される方が過ごしやすいようにと、隅々まで配慮を尽くされた設備、屋上からの景色(お城が見える!)も素晴らしかったです。新しいスタートの場の空気に触れ、春の訪れを強く感じた一日でした。 (谷)
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[今月のトピックス]
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○ 平成28年度の雇用保険料率が確定しました
○ 平成28年4月以降の法改正まとめ (谷)
○ 新年度からはじめる人事労務戦略のポイント (和)
○ 自社を『学習型体質』の会社にしたい!! (大)
■ 編集後記 (谷)
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-労務のおしごと備忘録-
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【4月】
□ 新入社員(学卒) 研修
□ 健康診断の予約(3月~受付開始)
□ 労働者死傷病報告(休業4日未満)1-3月分→4月末迄
【5月】
□ 障害者雇用納付金等の申告(4/1~5/15まで)
□ 協会けんぽ:被扶養者資格の再確認(5~7月頃)
□ 年度更新の準備(申告期間:6/1~7/10まで)
□ 住民税改訂の準備(6月改訂)
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[今後の主な法改正スケジュール]
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2016年 4月:障害者雇用促進法改正・女性活躍推進法施行
健康保険・厚生年金保険 標準報酬月額・標準賞与額上限引き上げ
雇用保険料率引き下げ
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○ 平成28年度の雇用保険料率が確定しました
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〈一般の事業〉1.35%→1.1%
(従業員負担分0.4%・会社負担分0.7%)
ちなみに・・・
4/1時点で64歳以上の方の雇用保険料は
事業主負担分・労働者負担分ともに負担が免除されます。
新たな対象者がいないかご確認ください。
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○ 平成28年4月以降の法改正まとめ
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◆4月~
◎ 健康保険料率の改定(3月号を参照)
〇 標準報酬月額の最高等級(47級・121万円)の上に3等級追加
〇 標準賞与額の上限を引上げ、年度累計573万円へ
〇 傷病手当金・出産手当金の計算方法を変更
➢1日あたりの支給額
支給開始日以前の12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額
÷30日×2/3
◎ 雇用保険料率の改定(上のトピックを参照)
〇 女性活躍推進法の施行(2015年10月号を参照)
〇 障害者雇用促進法の改正
雇用の分野での差別の禁止・合理的配慮の提供義務、相談体制の整備義務など
→【障害者差別禁止・合理的配慮】改正法周知用リーフレット (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000096206.pdf
◆10月~
〇 500人超規模の会社で(1)~(4)すべてに該当するパートは、
健康保険・厚生年金保険の加入が義務に。
(1) 週の所定労働時間が20時間以上
(2) 賃金の月額が8.8万円以上(年収106万円以上)
(3) 勤務期間が1年以上見込まれる
(4) 学生でない (谷)
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○ 新年度からはじめる人事労務戦略のポイント
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4月から新年度が始まりました。新入社員を迎えたり、契約更改、事業計画の発表、ご家族の進級などがあり、気持ちを新たにスタートされる方も多いと思います。
さて、今年度やりたいこと・やるべきことは決まっていますか?
事業計画と同様に、「誰に、どの仕事を任せていくのか」「どんな人材に育って欲しいのか」 「どんな職場にしたいのか」など、人事労務にも戦略が必要です。
課題と解決方法は明確ですか?
最近、特にご相談が多いのは、基本的な“労働時間管理”(特にサービス業)と、社会的な課題でもある“メンタルヘルス”、“多様な働き方への対応”です。
1.勤務時間・休憩・休日・休暇
☑ 現状の労働時間・休憩・休日
☑ 残業時間が多い
☑ 有給休暇が取りにくい
2.メンタルヘルス対策
☑ 休職・復職についてのルール
☑ ストレスチェック制度への対応
3.多様な働き方への対応
☑ 無期転換ルールへの対応
☑ 非正規から正規への転換ルール
☑ 育休復帰後の戦力化(短時間勤務制度の運用)
☑ 60歳・65歳・70歳以上の人の働き方
まずは、自社の課題を把握し、やりたいこと・やるべきこと・課題の解決方法を明確にすることが大切です。気持ちを新たに数年先を見すえた、人事労務の戦略を考えてみませんか? (和)
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○ 自社を『学習型体質』の会社にしたい!!
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社員のヤル気と勉強心に火を付け、外部から「凄い会社!」と思ってもらえる会社づくりがしたい。
経営者の多くはそう考えておられるのではないでしょうか?
元気で人間関係が良く、社員みんなが参加し、原則会議で物事を決めて行く。問題があればすぐに集まって話し合い、解決の方向を決める。そんな『学習型体質』の会社に、自社を育てたいと思いませんか?
1.現状のチェック
階層別・職場別・男女別でチェックしてみましょう。
① 出社時間
早目に出社/ギリギリが多い/遅刻もある
② 移動中
勉強している/スポーツ新聞を読んでいる/ゲームをしている
③ 出社時の顔
キリッと元気な笑顔/疲れた表情/嫌そうな顔・無表情
④ 朝の挨拶
笑顔で元気な挨拶/普通の挨拶/声も出ていない
⑤ 朝礼・会話中
相手の眼を見ている/下向き加減/目をつぶっている
⑥ 仕事中
真剣な表情/普通の表情/しんどそうな表情
⑦ 帰社時
気持ち良い顔/疲れた感じ/声も無い
2.仕組みづくり
社長が「社員と共に、お客様・地域に認められる学習型企業にしよう!」と宣言。
そして、プロジェクトチームのメンバーを決め(各部署・各階層・男女から選任)、後の活動はチームに一任します。
プロジェクトチームは、自分たちの計画と目標、そして約束事項を決めます。
(「目標に向かって厳しいことがあるだろうけど、みんなの力で乗り切ろう」「楽しく笑顔を忘れないで続けていこう」…など)
◆成功のポイント①
社長は「出来るだけ早く結果を出せ!」と焦るのではなく、「ジワジワ浸透させて行こう」と考えることが大切です。
そのためにも『定例会議』・『勉強会の実施』など、社員のコミュニケーションの機会を増やすことに重点を置きます。
◆成功のポイント②
とにかく持続させることです。“何故プロジェクトチーム方式が良いのか”と言えば、1人ではくじけそうなことでも、チームならみんなでカバーし合い、助け合いながら進むことで、持続させることが可能だからです。
“継続すること”の大切さを伝えるエピソード
~あるオリンピック選手の話より~
「小さいときに好きだから始めたけれど、一向に上手にならなくて、『もう止めようか』と思ったことは何度もあった。
しかしある時、これまで出来なかった技が出来るようになった。その後、次々と高度なことが出来るようになった。
あの時あきらめていたら、今の自分はなかった」…と。 まさに、“継続は力なり”ですね!
3.人間関係の改善
プロジェクトチームは、社員全体を巻き込んで行くことが重要です。
(「〇〇会議」「△△委員会」「旅行計画会」…などなど)
どこかのチームが旨く行くと、そこのノウハウを他のチームと共有し、色々な委員会が旨く行き始めます。
後は、社員間の連携で自主的に物事が決まり、どんどん進行して行く。これが成功の構図です。
4.外部からの評価の声
ここまで来ると、外部(お客様、取引先、関係先)から、「お宅の社員さんはとっても良い感じですね~」
「社員さんのマナーがスバラシイ!」「みなさんお顔が良いですネ」…などお褒めの言葉が聞こえて来ます。
そして、「当社と取引きをお願いできませんでしょうか」…など向こうからお声が掛かって来るようになります。
自社が社会的に認められた証です。 (大)
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■ 編集後記
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先日、所長の代理で顧問先様の新しい施設(病院・介護施設)の内覧会に参加させて頂きました。
入居される方が過ごしやすいようにと、隅々まで配慮を尽くされた設備、屋上からの景色(お城が見える!)も素晴らしかったです。新しいスタートの場の空気に触れ、春の訪れを強く感じた一日でした。 (谷)
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