2015年9月号 事務所ニュース
- 2015/09/01
- 18:32
「事務所ニュース 2015年9月号」のWEB版をお届けします。
紙面ではお伝えしきれない情報を、関連リンク等でご紹介しております。
ぜひご参考ください。
【事務所ニュース紙面版】をご希望の方は、
当事務所までお問い合わせください。
[今月のトピックス]
----------------------------------------------------------------
○ 標準報酬月額と厚生年金保険料率 (谷)
○ 平成27年度最低賃金の改定(見込み) (谷)
○ マイナンバーの運用開始に向けて~その4~ (谷)
○ 良心による経営-守り育てるべき日本型経営のエッセンス-
○ 産学連携PBL教育の重要性とその展開 (和)
○ 日本に居ながら国際交流 (谷)
■ 編集後記 (大)
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-労務のおしごと備忘録-
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【9月】
□ 9月分保険料(10月口座振替)より
厚生年金保険料率と標準報酬の改定
□ 新入社員フォロー研修(6ヶ月)
□ 新卒高校生の採用選考・内定開始
【10月】
□ マイナンバーの通知開始
□ 【予定】最低賃金の改定
□ 4月入社新入社員への有給休暇の付与
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○9 月分(10月納付分)から変更を!
標準報酬月額と厚生年金保険料率
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◆ 9月分(10月納付分)保険料からの変更点
① 7月に提出した算定基礎届に基づき決定された
標準報酬月額へ変更(被保険者ごとにチェック)
② 厚生年金保険料率を変更 :17.474% → 17.828%
→保険料額表(平成27年9月分~) 日本年金機構
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat330/sb3150/h27/h27ryougakuhyou (谷)
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○平成27年度最低賃金の改定(見込み)
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◆ 「地域別最低賃金額改定の目安」が発表
◆ 全国平均で18円アップという非常に高い水準
【京都】 789円→(18円アップ) 807円
【奈良】 724円→(16円アップ) 740円
→平成27年度地域別最低賃金額改定の目安について
~ 目安はAランク19円、Bランク18円、C・Dランク16円 ~ (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000092874.html (谷)
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○マイナンバーの運用開始に向けて~その4~
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~マイナンバーの保管・廃棄~
マイナンバーが記載された書類・データ等は
〇必要がある場合のみ「保管」が認められ
〇必要がなくなれば「廃棄」しなければなりません
-「保管」が認められている場合として-
・雇用契約が継続している場合
・法令で保管期間が定められている場合
◆ 必要がなくなればすぐ廃棄できるよう
書類・データの保存方法を再検討しましょう
◆ 廃棄方法を取り決めましょう
(例:書類はシュレッダーで裁断、廃棄日・廃棄実施者を記録、責任者が廃棄事実を確認する)
大原事務所でも、マイナンバー対応メニューやマイナンバー関連規程を
ご提供していますのでご相談下さい! (谷)
→マイナンバー 社会保障・税番号制度(内閣官房)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/
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○良心による経営-守り育てるべき日本型経営のエッセンス-
----------------------------------------------------------------
日本は「個々人の責任感と良心に任せ、信用するシステム」
「責任を果たさない場合の良心の咎めゆえに働く社会」だった。
「良心による経営」こそが日本型経営の核心である。
◆日本人は「働かないより働いている方が幸せである」ということを知っている。(マッカーサー)
◆江戸時代、6万の寺子屋で「大学」「孔孟」を教えていた。
その数、公立小学校の約3倍。
◆良心の応答としてのお手伝い。その延長が仕事になっていた。
・・・現在は教育と仕事が分離・・・
相手(義務)を先にし、自分(権利)を後にする≪互慮≫(ごりょ)という「磁場」にこそ
「良心による経営」が生じる、とのお話は、ストンと腑に落ちました。 (和)
→一橋大学 商学研究科教授 田中一弘先生
http://www.hit-u.ac.jp/hq/vol045/pdf/hq45_32-33.pdf
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○-WACE第19回世界大会 ジャパンプログラムD-
産学連携PBL教育の重要性とその展開
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◆PBLとは、Project-Based Learning (課題解決型学習)のこと。
学生が企業や社会の課題に取り組むことで、かかわりの力、
広い視野・主体的学習の力(柔軟な発想)の育成に効果がある。
◆登壇者は、大学、NPO、企業、メディア、経済団体と多彩な顔ぶれで、
立場を超えた共働の可能性や重要性を改めて感じました。
◆大変興味深かったのは、聖泉大学と滋賀県中小企業家同友会の
「ビジネススタディカフェ」
http://www.shiga.doyu.jp/ninigi/miyo19.cgi?no=1055
学生が中小企業をインタビューして、会社の魅力 を紹介する冊子を作成されました。
企業の情報発信力不足と学生の中小企業を知る機会の不足を同時に解決するWin- Win事例
ぜひ、広げていきたい事例です!(和)
→WACE 第19回世界大会
グローバル社会を生き抜く力の育成を目指した産学連携教育(CWIE)の確立に向かって
http://www.kyoto-su.ac.jp/path/wace/objective/index.html
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○日本に居ながら国際交流
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ある日の京都駅前。ドラッグストアの前で、店員さんが呼び込みをしています。
「本日、全品5%オフで~す!」という声に引かれて、店前の陳列商品を眺めていました。
すると急に、同じ店員さんが中国語での呼び込みに切り替えたのでビックリ。
中国人の店員さんだったようです。
店内も、ざっと見たところ、少なくとも5~6人の中国人店員がおられました。
観光客の商品探しにつきあう店員さん、免税カウンターで手続き対応する店員さん。
中国語が飛び交う店内は、まるで外国にいるかのような不思議な感覚です。
◆今年7月、帝国データバンクが実施した「人手不足に対する企業の見解について」の調査結果があります。
企業の36.2%で正社員が不足していると回答。「放送」が7割を超えたほか、「情報サービス」など専門知識・スキルを必要とする業種や、小売業で人手不足が深刻となっている。とりわけ、「医薬品・日用雑貨品小売」「飲食料品小売」などの小売業で人手不足感が拡大しており、マイナンバー導入によるIT需要や、円安によるインバウンド消費(*)の好影響が大きい業種で不足感が広がっている。
非正社員では企業の24.5%が不足していると感じており、特に「飲食店」「飲食料品小売」などで高い。訪日外国人の増加にともなう、インバウンド消費額の拡大により、特に消費者と接する機会の多い業種で不足感が高まっている。
(*)インバウンド消費 : 日本を訪れる外国人観光客による国内での消費活動のこと
先ほどのドラッグストアの例は、観光客に対応するための手段として外国人を雇用している側面が強いのかもしれませんが、人手不足感が激しい飲食業などでは、人手を補う手段として外国人を雇用する場合も増えていると推測されます。
そういえば、最近、飲食店の店員さんでも外国の方が多くなったと実感します。先日もお店で外国人の店員さんに鶏の唐揚げを注文するとき、つい「かしわの唐揚げをください」と言ったら、「“かしわ”というのはないです」と流ちょうに言われたことがありました。 ・・・確かに・・・。
日本人・外国人という分け隔てなく、一緒に力を合わせて仕事をするという社会が、身近になりつつあります。
-介護・看護といった専門職分野でも、2008年インドネシア、2009年フィリピンからの受け入れが始まり、すでに400名以上
の国家試験合格者が出ている、とのこと-
外国人を雇用するための法律知識や異なる価値観を受け入れる心構えが、企業と企業で働く人に求められてきていると感じます。 (谷)
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■編集後記
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夏の暑さも一段落、私が一番好きな “秋” を迎えます。
でも、頭の痛いことがあります。10月スタートのマイナンバー制度です。マイナンバー制度の一番の狙いは、「国民の懐具合を把握して大幅な税収を図る」ことで、つまりは「年貢増大対策=悪徳代官法」であることです。
更に、数年後には、個人番号のデータ流出で、高齢者層を狙った、今の何万倍もの振り込め詐欺を始め、悪質な事件を誘発する可能性があることです。
そして、この法律を守らなければいけない会社等に、大金を投じ続ける事態が発生することです。
一方で、『ウハウハ喜び、笑いが止まらない人、会社、??・・・』がいることです。 (大)
紙面ではお伝えしきれない情報を、関連リンク等でご紹介しております。
ぜひご参考ください。
【事務所ニュース紙面版】をご希望の方は、
当事務所までお問い合わせください。
[今月のトピックス]
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○ 標準報酬月額と厚生年金保険料率 (谷)
○ 平成27年度最低賃金の改定(見込み) (谷)
○ マイナンバーの運用開始に向けて~その4~ (谷)
○ 良心による経営-守り育てるべき日本型経営のエッセンス-
○ 産学連携PBL教育の重要性とその展開 (和)
○ 日本に居ながら国際交流 (谷)
■ 編集後記 (大)
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-労務のおしごと備忘録-
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【9月】
□ 9月分保険料(10月口座振替)より
厚生年金保険料率と標準報酬の改定
□ 新入社員フォロー研修(6ヶ月)
□ 新卒高校生の採用選考・内定開始
【10月】
□ マイナンバーの通知開始
□ 【予定】最低賃金の改定
□ 4月入社新入社員への有給休暇の付与
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○9 月分(10月納付分)から変更を!
標準報酬月額と厚生年金保険料率
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◆ 9月分(10月納付分)保険料からの変更点
① 7月に提出した算定基礎届に基づき決定された
標準報酬月額へ変更(被保険者ごとにチェック)
② 厚生年金保険料率を変更 :17.474% → 17.828%
→保険料額表(平成27年9月分~) 日本年金機構
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat330/sb3150/h27/h27ryougakuhyou (谷)
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○平成27年度最低賃金の改定(見込み)
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◆ 「地域別最低賃金額改定の目安」が発表
◆ 全国平均で18円アップという非常に高い水準
【京都】 789円→(18円アップ) 807円
【奈良】 724円→(16円アップ) 740円
→平成27年度地域別最低賃金額改定の目安について
~ 目安はAランク19円、Bランク18円、C・Dランク16円 ~ (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000092874.html (谷)
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○マイナンバーの運用開始に向けて~その4~
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~マイナンバーの保管・廃棄~
マイナンバーが記載された書類・データ等は
〇必要がある場合のみ「保管」が認められ
〇必要がなくなれば「廃棄」しなければなりません
-「保管」が認められている場合として-
・雇用契約が継続している場合
・法令で保管期間が定められている場合
◆ 必要がなくなればすぐ廃棄できるよう
書類・データの保存方法を再検討しましょう
◆ 廃棄方法を取り決めましょう
(例:書類はシュレッダーで裁断、廃棄日・廃棄実施者を記録、責任者が廃棄事実を確認する)
大原事務所でも、マイナンバー対応メニューやマイナンバー関連規程を
ご提供していますのでご相談下さい! (谷)
→マイナンバー 社会保障・税番号制度(内閣官房)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/
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○良心による経営-守り育てるべき日本型経営のエッセンス-
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日本は「個々人の責任感と良心に任せ、信用するシステム」
「責任を果たさない場合の良心の咎めゆえに働く社会」だった。
「良心による経営」こそが日本型経営の核心である。
◆日本人は「働かないより働いている方が幸せである」ということを知っている。(マッカーサー)
◆江戸時代、6万の寺子屋で「大学」「孔孟」を教えていた。
その数、公立小学校の約3倍。
◆良心の応答としてのお手伝い。その延長が仕事になっていた。
・・・現在は教育と仕事が分離・・・
相手(義務)を先にし、自分(権利)を後にする≪互慮≫(ごりょ)という「磁場」にこそ
「良心による経営」が生じる、とのお話は、ストンと腑に落ちました。 (和)
→一橋大学 商学研究科教授 田中一弘先生
http://www.hit-u.ac.jp/hq/vol045/pdf/hq45_32-33.pdf
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○-WACE第19回世界大会 ジャパンプログラムD-
産学連携PBL教育の重要性とその展開
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◆PBLとは、Project-Based Learning (課題解決型学習)のこと。
学生が企業や社会の課題に取り組むことで、かかわりの力、
広い視野・主体的学習の力(柔軟な発想)の育成に効果がある。
◆登壇者は、大学、NPO、企業、メディア、経済団体と多彩な顔ぶれで、
立場を超えた共働の可能性や重要性を改めて感じました。
◆大変興味深かったのは、聖泉大学と滋賀県中小企業家同友会の
「ビジネススタディカフェ」
http://www.shiga.doyu.jp/ninigi/miyo19.cgi?no=1055
学生が中小企業をインタビューして、会社の魅力 を紹介する冊子を作成されました。
企業の情報発信力不足と学生の中小企業を知る機会の不足を同時に解決するWin- Win事例
ぜひ、広げていきたい事例です!(和)
→WACE 第19回世界大会
グローバル社会を生き抜く力の育成を目指した産学連携教育(CWIE)の確立に向かって
http://www.kyoto-su.ac.jp/path/wace/objective/index.html
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○日本に居ながら国際交流
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ある日の京都駅前。ドラッグストアの前で、店員さんが呼び込みをしています。
「本日、全品5%オフで~す!」という声に引かれて、店前の陳列商品を眺めていました。
すると急に、同じ店員さんが中国語での呼び込みに切り替えたのでビックリ。
中国人の店員さんだったようです。
店内も、ざっと見たところ、少なくとも5~6人の中国人店員がおられました。
観光客の商品探しにつきあう店員さん、免税カウンターで手続き対応する店員さん。
中国語が飛び交う店内は、まるで外国にいるかのような不思議な感覚です。
◆今年7月、帝国データバンクが実施した「人手不足に対する企業の見解について」の調査結果があります。
企業の36.2%で正社員が不足していると回答。「放送」が7割を超えたほか、「情報サービス」など専門知識・スキルを必要とする業種や、小売業で人手不足が深刻となっている。とりわけ、「医薬品・日用雑貨品小売」「飲食料品小売」などの小売業で人手不足感が拡大しており、マイナンバー導入によるIT需要や、円安によるインバウンド消費(*)の好影響が大きい業種で不足感が広がっている。
非正社員では企業の24.5%が不足していると感じており、特に「飲食店」「飲食料品小売」などで高い。訪日外国人の増加にともなう、インバウンド消費額の拡大により、特に消費者と接する機会の多い業種で不足感が高まっている。
(*)インバウンド消費 : 日本を訪れる外国人観光客による国内での消費活動のこと
先ほどのドラッグストアの例は、観光客に対応するための手段として外国人を雇用している側面が強いのかもしれませんが、人手不足感が激しい飲食業などでは、人手を補う手段として外国人を雇用する場合も増えていると推測されます。
そういえば、最近、飲食店の店員さんでも外国の方が多くなったと実感します。先日もお店で外国人の店員さんに鶏の唐揚げを注文するとき、つい「かしわの唐揚げをください」と言ったら、「“かしわ”というのはないです」と流ちょうに言われたことがありました。 ・・・確かに・・・。
日本人・外国人という分け隔てなく、一緒に力を合わせて仕事をするという社会が、身近になりつつあります。
-介護・看護といった専門職分野でも、2008年インドネシア、2009年フィリピンからの受け入れが始まり、すでに400名以上
の国家試験合格者が出ている、とのこと-
外国人を雇用するための法律知識や異なる価値観を受け入れる心構えが、企業と企業で働く人に求められてきていると感じます。 (谷)
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■編集後記
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夏の暑さも一段落、私が一番好きな “秋” を迎えます。
でも、頭の痛いことがあります。10月スタートのマイナンバー制度です。マイナンバー制度の一番の狙いは、「国民の懐具合を把握して大幅な税収を図る」ことで、つまりは「年貢増大対策=悪徳代官法」であることです。
更に、数年後には、個人番号のデータ流出で、高齢者層を狙った、今の何万倍もの振り込め詐欺を始め、悪質な事件を誘発する可能性があることです。
そして、この法律を守らなければいけない会社等に、大金を投じ続ける事態が発生することです。
一方で、『ウハウハ喜び、笑いが止まらない人、会社、??・・・』がいることです。 (大)
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